DX推進を後押しする支援の種類と活用方法をわかりやすく解説
昨今、社会全体でDX推進の気運が高まっています。ITを活用してビジネスモデルや組織体制の変革を図りたいものの、現実的になかなか手が回らない状況の事業者様も多いのではないでしょうか。
本記事では、DX推進の主な支援内容や、DX推進支援が必要とされる理由、DX推進のよくある失敗例を紹介しています。DX推進支援を検討する際のポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
DX推進の主な支援内容
DX推進支援には、「技術面の支援サービス」「DXコンサルティングサービス」「地方自治体による支援」などがあります。それぞれどのような支援を受けられるのか、どういったタイプの企業におすすめの支援であるのかを見ていきましょう。
技術面の支援サービス
DX推進に役立つ技術的支援を受けられるサービスです。一例として、システムの導入・構築や、データ分析といった支援内容が挙げられます。ITシステムベンダーなどがサービスの一環として提供しているケースが少なくありません。
具体的な技術的支援をピンポイントで提供しているケースも多く見られます。DXを推進する分野や領域がすでに明確になっており、戦略面よりも技術面の支援を求めている企業におすすめのサービスといえるでしょう。
DXコンサルティングサービス
DX推進の戦略面を主に支援するサービスです。具体的には、戦略立案や業務自動化支援、DX人材の派遣、DX人材の育成戦略などが挙げられます。コンサルティングファームなどが取り扱っているサービスの1つです。
戦略設計の段階から伴走してもらえるため、DX推進の方向性や具体的な戦略が決まっていない企業に適したサービスといえるでしょう。たとえば、「DX推進の必要性は感じているものの、何から着手すればいいのかわからない」といった状況であれば、DXコンサルティングサービスがおすすめです。
地方自治体による支援
地方自治体が事業者向けに提供している支援事業です。補助金・助成金や人材のあっせん、金融機関との連携などを通じた支援が中心となっています。地方自治体ごとに提供している支援内容が異なるため、事業所が所在する自治体のWebサイトなどを確認してみましょう。
具体的な業務支援というより、経営リソース(ヒト・モノ・カネ)の支援に重きが置かれている点が特徴です。DX推進に向けて必要なリソースが明確になっている企業に適しています。
DX推進支援が必要とされる理由

DX推進支援が必要とされている背景には、企業を取り巻く環境が深く関わっています。主な要因として挙げられるのは次の3点です。
攻めのIT投資にはリスクが伴うため
IT関連の投資は「攻めの投資」と「守りの投資」に分けられます。DX推進は現状を変革し、より良くするための「攻めの投資」です。一方、レガシーシステムが抱える課題の解決や、ブラックボックス化したシステム構成の可視化などは「守りの投資」といえます。
攻めのIT投資は、具体的な費用効果への確証を得にくい傾向があります。これに対して、守りのIT投資はすでに顕在化している課題の解決につながる可能性が高いことから、攻めのIT投資よりも優先されやすいのが実情です。すでにノウハウが確立されているDX推進支援を活用することで、できるだけリスクを回避したいと考える企業は少なくありません。
専門知識を備えた人材が不足しているため
DX推進に不可欠な専門知識を備えた人材が不足していることも大きな要因です。IT人材そのものが不足している中、DX推進に求められる知見やノウハウを備えた人材となると、さらに希少性が増します。
支援サービスを活用することで、高い専門性を備えた人材を活用できることは、企業にとって大きなメリットといえるでしょう。自社で人材を採用・育成するコストや時間を節減しつつ、専門的な知見を迅速に取り入れられるからです。
戦略のロールモデルが十分とはいえないため
DX戦略の決定打となるロールモデルが確立されていないことも、支援サービスが必要とされる理由の1つです。DX推進に成功している企業は、国内では依然として少数にとどまっています。業界・業種別の成功事例となると、さらに限られてしまうのが実情です。
既存のロールモデルが存在しない中、戦略設計や具体的な施策の計画を立てるのは企業にとって高いハードルとなり得るでしょう。社外から意見やアドバイスを募り、支援を受けながらDX推進に取り組みたい企業が少なくないのはこのためです。
DX推進のよくある失敗例

DX推進に際して、よくある3つの失敗例を紹介します。
組織全体の取り組みになっていない
特定の部門でDX推進が一定の成果を収めたものの、全社での取り組みへと拡大できていないパターンです。まずはスモールスタートでDX推進に取り組み、徐々に適用範囲を拡大していく計画を立てていたにもかかわらず、局所的な取り組みに留まってしまうケースは少なくありません。
このような事態を招いてしまう背景には、部門間での業務内容の違いや、DX推進に対する温度差がネックになりやすいという事情があります。スモールスタート自体は戦略上の誤りではありませんが、全社への展開を見据えた綿密な計画を立てておく必要があるでしょう。
DX戦略と現場の実態が合致していない
業務課題や事業目標とDX戦略がリンクしていないパターンです。特にツールやシステムの導入ありきでDX施策を進めた場合には、こうした問題が表面化する可能性があります。
結果として、システムを導入したものの現場で十分に活用されなかったり、かえって工数が増え負担が重くなったと受け止められてしまったりするおそれがあります。DX戦略をトップダウンで進める方針そのものは間違っていませんが、現場の実態や課題感を調査・分析するプロセスは欠かせないでしょう。
人材の採用・育成が進まない
DX推進に必要な知見やスキルを備えた人材の採用・育成が難航しているパターンです。取り組みたい施策と現実的な人的リソースの整合性が取れていないために、目標が高ければ高いほど現場が疲弊してしまいます。
DX推進に着手する際には、社内の人的リソースのみで無理なく対処できるか検証しておく必要があるでしょう。社内でDX推進に取り組む場合も、その他の定型業務の外部委託を検討するなど、現場の負担に配慮した組織体制を整備しておくことが大切です。
DX推進支援を検討する際のポイント

前章で挙げた失敗パターンに陥るのを防ぐには、DX推進支援サービスを活用するのも1つの方法です。DX推進支援を検討する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
1. DX推進を経営課題として位置づける
DX推進に関する技術的・戦略的支援を受けるにあたって、まずはDX推進を経営課題として位置づけておくことが大切です。「DXプロジェクト関係者のみ」「特定の担当者のみ」が携わる取り組みにならないよう、経営層が意思決定し、トップダウンで進めていく必要があります。
さらに、支援を受ける予定のDX施策が経営戦略や事業戦略とリンクしているか、将来の事業成長につながるIT投資になっているか、といった点を慎重に検討しましょう。現状すでに顕在化している課題の解決策に終始することのないよう、中長期的な視点に立って考えることが重要です。
2. 現場の課題感を調査・分析しておく
現場の実態を把握しておくことも重要なポイントといえます。現場の従業員にヒアリングやアンケート調査を実施し、現状感じている課題を明らかにしましょう。その上で、DX推進が現場の課題解決につながるか、かえって負担増をもたらす結果にならないか、慎重に検討します。
ただし、新たなシステム等の導入直後には一時的に負担が増したように感じられることも想定されます。課題の根本的な原因を分析し、中長期的には課題解決につながるのか、負担増は一過性のものかどうかを判断する必要があります。
3. 外注可能な業務は外部に委託する
日常業務や社内問い合わせ対応に担当者が追われている状況では、DX推進に取り組む余力が残っていない可能性があります。外注できる業務については積極的にアウトソーシングの活用を検討し、DX推進に専念しやすい環境を整えておくことが大切です。
特に定型業務に関しては、必ずしも社内担当者が担う必要のないものも含まれていることが想定されます。社内担当者が現状携わっている業務内容を一覧化し、外注すべき業務と内製すべき業務を整理しておくとよいでしょう。
定型業務のアウトソーシングはDX推進の下地づくりにおすすめ
IT関連の定型業務をアウトソーシングすることは、DX推進に専念しやすい組織体制の整備につながります。キッティングやアカウント管理など、情シス担当者の負担が増大するおそれがある業務に関しては、アウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。社内の人的リソースを確保し、DXの下地づくりをしたい事業者様におすすめの取り組みです。
情シス業務を外注するメリット
情シス業務は多岐にわたることに加え、社内のさまざまな部門と横断的に関わる業務です。情シス業務を外注することで、担当者がコア業務に専念しやすい環境を整えられます。
また、情シス業務の属人化を防げることも外注するメリットの1つです。特に「一人情シス」が常態化している場合には、特定の担当者しか知り得ない情報やノウハウが蓄積され、業務がブラックボックス化する原因となります。人的コストを節減しつつ、業務の標準化にも寄与することは、アウトソーシングを活用するメリットといえるでしょう。
さらに、すでに確立されたノウハウやプロフェッショナルの知見を即座に活用できることも大きなメリットです。情シス担当者の人材不足やDX推進に向けた体制づくりに課題を感じている事業者様は、情シス業務の外注化から着手してみてはいかがでしょうか。
with IT業務支援のご紹介
情シス業務の外注を検討されている事業者様には、お客様のご要望に応じて柔軟な支援を提供するBPOサービス「with IT業務支援」をおすすめします。with IT業務支援の主な支援業務例は次のとおりです。
【主な支援業務例】
| 業務例 | 概要 |
| キッティング | ・PC初期設定 ・アカウント発行 ・指定場所への配送 |
| ヘルプデスク業務 | ・PC/ソフトウェア/セキュリティに関する相談をサポート |
| PC管理 | ・PC管理台帳の整備/更新 ・棚卸の作業計画、結果報告 |
| アカウント管理 | ・アカウントの発行/削除/設定変更 ・棚卸支援 |
| ドキュメント作成支援 | ・マニュアル/手順書などの作成支援 |
| 動作検証 | ・パラメータ変更に伴う動作検証をラボ環境で実施 |
上記の他にも、お客様との個別相談を通じて支援内容を柔軟にカスタマイズできます。情シス担当者の負担軽減を図り、組織全体でDX推進に取り組むための下地づくりを進めてみませんか。
各種支援を活用して効果的にDXを推進しよう
DX推進は組織全体での取り組みであることから、着手するにあたってさまざまな課題や障壁が表面化する可能性があります。自社の課題解決につながる支援を受けることで、DX推進をより計画的に、スムーズに進めやすくなるでしょう。情シス業務の外注は、DX推進に向けた体制構築を実現するための現実的な施策といえます。まずは情シス業務の外注化を検討してみてはいかがでしょうか。
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